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初心者でもわかるSalesforce API連携の基本と活用メリット

執筆者の写真: 岡本 恵子
岡本 恵子
12 時間前
読了時間: 7分

こんにちは。ネクスト・アイの岡本です。

今回は、Salesforce の「API 連携」についてご紹介します。

日々の業務で、同じ情報を何度も入力したり、複数のシステムを行き来したりして手間を感じることはありませんか?

Salesforce の「API 連携」を使うと、Salesforce と他のアプリをつなぎ、データのやり取りや業務フローを自動化することができます。

この記事では、API の基本から Salesforce の主要 API の特徴、連携のメリットまで分かりやすく解説します。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。


目次

1. API とは?

  1. API の種類と特徴

  2. Saleseforce で使用頻度の高い REST API とは

  3. API 連携を使うメリット


  1. API とは?


API とは Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース) の略で、「システム同士が安全に会話をするための窓口」のことです。

ここでいうインターフェースとは、「Salesforce」と「外部アプリ」の間でデータを受け渡すための接点を意味します。

Salesforce API の場合は、Salesforce と外部アプリ(Google、Microsoft、Slack、Notionなど)をつなぐ役割を果たします。

これにより、Salesforce 内のデータを自動で外部アプリに送ったり、外部アプリの情報をSalesforce に取り込んだりできるようになります。

具体的には、以下の操作が可能です。


・データの取得:Salesforce から情報を取り出す

・データの追加:新しい情報を Salesforce に登録する

・データの更新:既存の情報を修正する

・データの削除:不要な情報を削除する


例えば、注文が入ったら自動で在庫管理システムにデータを送ったり、Googleスプレッドシートに自動で売上データを書き込む、といった作業も API を使えば自動化することができます。


  1. API の種類と特徴


Salesforce には、用途や処理内容に応じて複数の API が用意されています。

ここでは代表的な7種類の API についてまとめました。

1. データ操作系 API(レコードの追加・参照・更新・削除用)

① REST API

REST API は、軽量で実装しやすく、容量の少ないデータに適した API です。Webアプリやスマホアプリと Salesforce をつなぎたい場合や、ちょっとした自動作業(新しい受注情報を自動で通知する、売上データをスプレッドシートに反映する)など、小規模な連携に向いています。


② SOAP API

SOAP API は、一定のルールに従って、安全なデータ連携を実現できる API です。REST API よりも堅牢で信頼性が高いため、基幹システムや社内の大規模システムと Salesforceをつなぐときなどに向いています。受注データや顧客情報を、社内の販売管理システムと、安全に同期させたい場合などに使われます。


③ Bulk API

Bulk API は、非同期処理で大量のデータを一括で登録・更新・削除できる API です。REST API や SOAP API のように1件ずつ処理するのではなく、データをまとめて送信し、Salesforce 側で順次処理します。毎月の売上データや過去データの移行など、大量のデータを効率的に処理したい場合に便利です。


2. メタデータ系 API(設定・オブジェクト定義・コードの操作用)

④Tooling API

Tooling API は、Salesforce の開発やカスタマイズに関する情報を外部から操作できる API です。普段は画面から編集する Apex クラス、トリガー、Lightning Web Components(LWC)などの情報を、プログラムを使って取得したり、更新することができます。Apex のテスト結果を自動で取得したり、LWC の変更内容を外部ツールからまとめて反映したりする場合に便利です。管理画面からでは確認しづらい情報も、Tooling API を使えばスクリプトや外部アプリで効率よく管理できます。


⑤Metadata API

Meadata API は、Salesforceの設定情報(オブジェクト、項目、ページレイアウトなど)を管理・移行するための API です。手作業では時間がかかる設定をまとめて取得・更新したり、Sandbox から本番環境へ反映させたりする場合に活用されます。Apexクラスやページレイアウトの設定をまとめてバックアップしたり、開発環境から本番環境に自動デプロイする際に便利です。


3. イベント・ストリーミング系 API(リアルタイム通知用)

⑥Pub/Sub API(以前の Streaming API の後継)

Pub/Sub APIは、高パフォーマンスなgRPCをベースにした最新のAPI。Salesforce内のデータ変更やカスタムイベントを外部システムに即座に通知します。

画面上でレコードが更新された瞬間に、外部のチャットツールや通知システムを即座に連動させたい場合に使用する。


4. その他の専門的な API

⑦ UI API(User Interface API)

ユーザーインターフェース API は、画面表示に必要な「データ」と「表示設定」をまとめて取得できる API です。レコードの値やページレイアウト、コンパクトレイアウト、選択リストの値、利用可能なアクションなどを一度に取得できるため、画面描画に必要な通信回数が減り、カスタム UI や Lightningコンポーネント、モバイルアプリの表示を高速かつ簡単に行えます。管理者や開発者は、ユーザーインターフェースを利用することで画面挙動を確認したり、カスタム表示の要件を効率よく検討できます。


⑧ Chatter REST API

Chatter REST APIは、Salesforceの社内SNS機能である「Chatter」や「コミュニティ(Experience Cloud)」の機能に特化したAPIです。通常のREST APIでもChatterデータを扱うことは不可能ではありませんが、この専用APIを使うことで、SNS特有の複雑なデータ構造を非常にシンプルに操作できます。


⑨GraphQL API GraphQL APIは、近年モダンなWeb開発で主流となっている「GraphQL」というクエリ言語をSalesforce上で利用できるようにしたAPIです。従来のREST APIが抱えていた「通信回数が多くなる」「余計なデータまで取得してしまう」という課題を根本から解決します。


  1. Saleseforceで使用頻度の高いREST APIとは


REST APIは「API の種類と特徴」でも少し説明しましたが、Saleseforce で最も使用頻度の高い API です。軽量で使いやすく、多くのユースケースに対応できる汎用性の高さがあるからです。ここでは、REST API でできることについてご紹介します。


①レコードのCRUD(作成・取得・更新・削除)


Salesforce のオブジェクト(カスタムオブジェクトを含む)に対して、HTTPメソッドを使用し、データの取得 (GET)、新規作成 (POST)、更新 ( PUT)、削除 (DELETE) の基本操作が可能です。


②データの検索/クエリ(SOQL)


単一レコードの操作だけでなく、条件を指定して複数レコードを取得するクエリ (SOQL) による検索が可能です。検索結果が多い場合にはページネーションが適用され、最初の数百〜数千件を取得後、必要に応じて nextRecordsUrl を使って「次のページ」を順に取得することで、大量データにも対応可能です。


③オブジェクト構造やメタデータ情報の取得


オブジェクトが持つ項目のデータ型、別のオブジェクトとのリレーション、そのオブジェクトで可能な操作 (参照・更新・削除など)といった、メタデータも取得可能です。

これにより、外部のシステムやアプリ側で安全かつ柔軟に連携設計を行うことが可能です。


こうした特徴により、REST API を使った Salesforce 連携は、単なるデータ同期にとどまらず、複数システム間をまたいだ一貫性のあるデータ連携基盤として機能します。将来的に機能追加や別サービスとの連携が必要になっても、柔軟かつ安全に拡張できる強力な土台になります。


  1. API連携を使うメリット


ビジネスで使うシステムは、単体で使うよりも連携させることで本来の力を発揮します。Salesforce をはじめ、会計システムや在庫管理システムなど、さまざまなシステム同士をつなぐことで、情報の一元化と業務の自動化が可能になります。

例えば、ECサイトの注文データを Salesforce と在庫管理システムで自動連携させると、受注と同時に在庫数が更新され、欠品のリスクを事前に防ぐことができます。

また、サポートチームが使う問い合わせ管理システムと Salesforce をつなげれば、顧客の購入履歴や対応状況を1つの画面で確認でき、問い合わせ対応のスピードと正確性が大幅に向上します。

さらに、営業やマーケティングの活動でも連携の効果は大きく、Salesforce の商談情報をメール配信ツールやチャットツールと連携すれば、案件の進捗に応じて自動通知やフォローアップが可能です。これにより、情報の見落としや対応漏れを防ぎ、営業活動の効率化にもつながります。

このように、API や外部連携を活用することで、システム間でのデータの移動を自動化でき、人的ミスの防止だけでなく、業務全体のスピードアップや意思決定の質向上にもつながります。システムを「つなぐ」だけでなく、業務プロセスそのものを改善できるのが、連携の最大のメリットです。


まとめ


今回は、Saleseforce の API 連携についてご説明しました。

次回は実際に API 連携した事例をご紹介したいと思います。

最後までご愛読いただきありがとうございました。


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