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「Salesforceのデータ一括出力」のいろは

松田 和也

こんにちは!ネクスト・アイの松田です。

突然ですが、みなさまも一度は、「Salesforceのデータを一括出力して、別のツールで活用をしたい」と考えたことがあるのではないでしょうか?

Salesforceのデータ一括出力(エクスポート)の方法はいくつかあります。

それぞれの特性を理解することで、Salesforceと別ツールのデータの橋渡しを効率的に行うことができます。

本記事では、主要な方法を紹介し、それぞれの特徴や手順を解説します。


1. データエクスポート機能を使用する

Salesforceには標準機能として「データエクスポート」が用意されています。これを利用することで、定期的なバックアップを取得できます。


データのエクスポート

データ一括出力手順

  1. 「設定」メニューを開く

  2. 「データのエクスポート」(または「データエクスポートとバックアップ」)を検索し、開く

  3. 「新規エクスポート」をクリック

  4. エクスポートするオブジェクトを選択

  5. 圧縮形式(ZIP、CSVなど)を指定

  6. 「エクスポート」ボタンを押して処理を開始

  7. エクスポートが完了すると、指定のメールに通知が届き、ダウンロード可能


メリット

  • Salesforceの標準機能のため追加コスト不要

  • 定期的なバックアップを自動化可能


デメリット

  • 実行頻度が週1回または月1回に制限される

  • エクスポート完了まで時間がかかる


2. データローダーを使用する

データローダーを利用すると、より柔軟にデータを一括エクスポートできます。

データローダーのインストール方法は こちら をご覧ください!

dataloader

データ一括出力手順

  1. データローダーをインストール(Salesforceの公式サイトからダウンロード)

  2. Salesforceにログイン

  3. 「Export」または「ExportAll」を選択

  4. オブジェクトを選択(例:取引先、リードなど)

  5. エクスポートするフィールドを選択

  6. エクスポート条件を設定(例:特定の日付範囲のデータのみ出力)

  7. CSVファイルとして保存


メリット

  • 任意のタイミングでエクスポート可能

  • 条件を細かく指定できる

  • 大量データの処理が可能


デメリット

  • API制限を考慮する必要がある

  • 初回のセットアップがやや面倒


3. Salesforceレポートを使用する

レポート機能を活用してデータをエクスポートすることも可能です。


データ一括出力手順

  1. 「レポート」タブを開く

  2. 「新規レポート」を作成

  3. エクスポートしたいオブジェクトを選択

  4. 必要なフィルターやグルーピングを設定

  5. 「エクスポート」ボタンをクリックし、CSVまたはExcel形式でダウンロード


レポートのエクスポート


メリット

  • システム管理者ではないユーザーでも簡単に操作可能

  • データを整理して出力できる


デメリット

  • データ量が多い場合にエクスポートが制限される

  • APIを利用したエクスポートほどの柔軟性はない


4. Apex + バッチ処理を活用する

開発者向けの方法として、Apexコードを用いてデータをエクスポートすることも可能です。特に大量データの処理にはバッチ処理を活用します。


メリット

  • 大量データのカスタム処理が可能

  • エクスポートデータの形式を柔軟にカスタマイズできる


デメリット

  • 開発スキルが必要

  • メンテナンス負担がある

まとめ

今回ご紹介させていただいたSalesforceのデータを一括エクスポートする方法は、利用目的や要件によってどれを利用するのが良いかが異なります。

方法

メリット

デメリット

データエクスポート

標準機能、定期実行可能

頻度制限あり、処理に時間がかかる

データローダー

柔軟なエクスポートが可能

初回セットアップが必要

レポート

簡単にデータ取得

データ量の制限あり

Apex

カスタマイズ自由度が高い

開発スキルが必要

要件に応じた方法を選択し、効率的にデータをエクスポートができるようご参考にしてください!

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