こんにちは!ネクスト・アイの松田です。
突然ですが、みなさまも一度は、「Salesforceのデータを一括出力して、別のツールで活用をしたい」と考えたことがあるのではないでしょうか?
Salesforceのデータ一括出力(エクスポート)の方法はいくつかあります。
それぞれの特性を理解することで、Salesforceと別ツールのデータの橋渡しを効率的に行うことができます。
本記事では、主要な方法を紹介し、それぞれの特徴や手順を解説します。
1. データエクスポート機能を使用する
Salesforceには標準機能として「データエクスポート」が用意されています。これを利用することで、定期的なバックアップを取得できます。

データ一括出力手順
「設定」メニューを開く
「データのエクスポート」(または「データエクスポートとバックアップ」)を検索し、開く
「新規エクスポート」をクリック
エクスポートするオブジェクトを選択
圧縮形式(ZIP、CSVなど)を指定
「エクスポート」ボタンを押して処理を開始
エクスポートが完了すると、指定のメールに通知が届き、ダウンロード可能
メリット
Salesforceの標準機能のため追加コスト不要
定期的なバックアップを自動化可能
デメリット
実行頻度が週1回または月1回に制限される
エクスポート完了まで時間がかかる
2. データローダーを使用する
データローダーを利用すると、より柔軟にデータを一括エクスポートできます。
データローダーのインストール方法は こちら をご覧ください!

データ一括出力手順
データローダーをインストール(Salesforceの公式サイトからダウンロード)
Salesforceにログイン
「Export」または「ExportAll」を選択
オブジェクトを選択(例:取引先、リードなど)
エクスポートするフィールドを選択
エクスポート条件を設定(例:特定の日付範囲のデータのみ出力)
CSVファイルとして保存
メリット
任意のタイミングでエクスポート可能
条件を細かく指定できる
大量データの処理が可能
デメリット
API制限を考慮する必要がある
初回のセットアップがやや面倒
3. Salesforceレポートを使用する
レポート機能を活用してデータをエクスポートすることも可能です。
データ一括出力手順
「レポート」タブを開く
「新規レポート」を作成
エクスポートしたいオブジェクトを選択
必要なフィルターやグルーピングを設定
「エクスポート」ボタンをクリックし、CSVまたはExcel形式でダウンロード

メリット
システム管理者ではないユーザーでも簡単に操作可能
データを整理して出力できる
デメリット
データ量が多い場合にエクスポートが制限される
APIを利用したエクスポートほどの柔軟性はない
4. Apex + バッチ処理を活用する
開発者向けの方法として、Apexコードを用いてデータをエクスポートすることも可能です。特に大量データの処理にはバッチ処理を活用します。
メリット
大量データのカスタム処理が可能
エクスポートデータの形式を柔軟にカスタマイズできる
デメリット
開発スキルが必要
メンテナンス負担がある
まとめ
今回ご紹介させていただいたSalesforceのデータを一括エクスポートする方法は、利用目的や要件によってどれを利用するのが良いかが異なります。
方法 | メリット | デメリット |
データエクスポート | 標準機能、定期実行可能 | 頻度制限あり、処理に時間がかかる |
データローダー | 柔軟なエクスポートが可能 | 初回セットアップが必要 |
レポート | 簡単にデータ取得 | データ量の制限あり |
Apex | カスタマイズ自由度が高い | 開発スキルが必要 |
要件に応じた方法を選択し、効率的にデータをエクスポートができるようご参考にしてください!
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